琴言No.180
琴言No.180「忘れ傘は自分への戒め」
by meister
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御影堂正面の軒裏に傘が置かれています。
この傘には言い伝えが3つあります。
◆ひとつは日本一の名工と名高い左甚五郎が
本堂完成の際に魔除けのために置いていったという説
◆ふたつめは、このあたりに住んでいた白狐が、
自分の棲居がなくなるので
霊巌上人に新しい棲居をつくってほしいと依頼し、
それが出来たお礼にこの傘を置いて
知恩院を守ることを約束したという説
以上のふたつの説は一般的に知られている内容です。
私が興味があるのはみっつめの説です。
◆みっつめは
名工左甚五郎が建てた本堂があまりにも
見事すぎて1点の欠点もない。
これでは神様が嫉妬して不幸が訪れるということで
わざと唐傘を置いていったという説
忘れ傘を置くことで、おごり高ぶらないように
自分へ言い聞かすことになるのではと思います。
会社でも家でも整理整頓が基本です。
このときに完璧に行い、
ひとつぐらいわざと乱して
置いておく余裕があるとすごいことですね。
俺「おい!この玄関の忘れ物はなんだ!」
妻「わざと置いています。
知恩院の忘れ傘と同じです。」
俺「へぇ~」
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