思い その18(失敗か過失か)
「失敗学の畑村教授をリーダーに原発事故の
原因をあらゆる側面から究明する。」というニュースを聞きました。
ところで
私が「失敗学のすすめ」(著;畑村洋太郎)に出会ったのは2000年のことでした。
この本で、「机上で求めた解と体験で得た解は違う」ということを学習しました。
よってこの考えを私が担当する現場に持ち込みました。
失敗は起きる。
しかし同じ失敗は繰り返さない、ということで現場で問題が
起きた事象について、そこを担当する全員でその失敗を体験するようにしました。
これまでは失敗事例を紹介して、事故を起こさないようにと朝礼でお願いしただけでした。
しかし体験学習会を行うことで、同じ失敗が減少するとともにその他の失敗も
減少してきました。
過失と失敗は違うと思います。
失敗の場合はそこに至る状況を
分析して対応していくことが次の失敗を撲滅できるアプローチの
一つです。過失となると別の教育的アプローチが必要になってきます。
今回の原発事故は過失なのか、失敗なのかを見極めて行かないと
今後の教訓を残せないような気がします。
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